令和8年度 商店街きらめき21研究会視察研修

本年度の商店街きらめき21研究会で予定しております「街歩き謎解きイベント」に先立ち、視察研修として「謎旅への招待状in甲府」体験を主軸に、山梨県甲府市を訪れました。

昨年視察した同様の街歩きイベントではLINEアプリを活用したデジタルコンテンツが中心でしたが、今回の街歩きは冊子を中心に進める形式となっており、スマートフォン操作が苦手な方でも参加しやすい内容でした。デジタルツールに依存しないことで運営コストや参加のしやすさにも配慮されていると感じ、事業規模や予算に応じた運営方法として参考になる点が多くありました。

謎解きの内容は地域資源を生かした問題構成となっており、参加者が自然とまちなかを歩き、普段気づかない景色や店舗へ目を向ける仕掛けが随所に盛り込まれていました。難易度も程よく設定されており、子どもから大人まで楽しめる内容で、参加者同士の会話が自然と生まれることも印象的でした。飲食店や喫茶店へ立ち寄る導線も組み込まれており、商店街への経済効果も期待できるしくみとなっておりました。

2日目はサントリー白州蒸留所を視察しました。豊かな森に囲まれた自然環境の中で、ウイスキーづくりの工程や品質へのこだわりを学ぶとともに、ブランド価値を高めるための施設運営について見学しました。製造工程を見学するだけでなく、蒸留所には試飲スペースやショップ、展示スペースなども充実しており、単なる工場見学ではなく、「サントリー白州」や「南アルプスの天然水」というブランドを体感できる観光施設として整備されていることが印象的でした。レストランでは南アルプスの天然水を使用したメニューも提供されており、水そのものをブランド価値として体感できる工夫がされていました。

甲府に戻ってから、甲府まちなかエリアプラットフォームが実施した社会実験の展示パネルも見学しました。「歩きたくなるまちなか」「滞留したくなる公共空間」をテーマとして社会実験を実施し、市民アンケートや利用状況を分析しながら効果検証を行っていました。いすやテーブルの配置・照明演出・芝生広場の整備など、小さな工夫が人の流れや滞在時間に大きく影響していることが数値で示されており、非常に説得力のある内容でした。当研究会も郡山市エリアプラットフォームの構成団体として活動しておりますが、甲府では社会実験を繰り返し実施し、結果をまちづくりへ反映させている点が特に印象的でした。イベントを開催して終了ではなく、市民の声や利用データを積み重ねながら公共空間の活用方法を検証・模索している姿勢は、今後の郡山の中心市街地活性化にも大いに参考になるものと感じました。

今回の視察では、「街歩き謎解き事業」「エリアプラットフォームによる社会実験」「観光施設運営」という3つの異なる視点から多くの学びを得ることができました。それぞれ内容は異なりますが、共通しているのは「地域資源を磨き上げ、人が訪れたくなる理由を作る」という考え方でした。今後も郡山市エリアプラットフォームとの連携を深めながら、中心市街地活性化につながる取り組みを進めてまいります。

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